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珪藻土

今日の京都は朝から雨です。
日本は一年を通して本当に雨が多い、=湿気が多い、
夏なんか、湿気と暑さで、世界で一番あついのはここじゃないか?京都にいるとそう思う日もしばしばです。クーラーのなかった時代の京都の人はどうしていたんでしょう。
昔から住宅が密集していた町中は、打ち水、障子やその他、建具や敷物の季節ごとの取り替え、風通しの工夫、使っている素材、涼を得るための知恵の結晶のような生活をしていました。
素材という面で日本の古来の建物は、石の土台に、木の柱、梁、木床、畳、木の建具、屋根は杉の野路板、土を置いて、瓦、壁は竹で編んだ下地に土壁、仕上げは、漆喰もしくは聚楽塗り、土間はたたき、これらすべて呼吸し、調湿効果があるものばかりです。
現在の住宅の何処かにそれらの素材が使われていますか?和室でさえ、大壁にクロス、下手すると、障子まで冊子という具合です。なおかつ高気密、これでは調湿どころか呼吸困難で窒息死しそうです。
そこで最近登場した建材が珪藻土壁材です。
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<漆喰風に塗り込んだ珪藻土に、ニッチええ感じ>

珪藻土自体は、珪藻という植物プランックトンの化石ですから地球上にずっと前から存在する、自然素材なのですが、これを壁材に利用するようになったのは、ここ十数年です。(不燃断熱系素材として七輪が有名でした)
私が初めて、珪藻土を使って施工した8年ほど前は、「これ塗って」と左官屋さんに材料を渡すと、何これ?て感じでしたが、今は本当にいろんなメーカーが手がけています。前稿でも書いたように本当にメーカーによって善し悪しがあるので、製品選びには気を遣わないといけませんが、日本の住宅には、救世主的素材でしょう。
木地に、ボードを施工した上から塗れるのはクロスと一緒ですから、特別な下地処理もいりません、ただ下地の木が動くことによって、クラックが入りやすいという欠点があります。これは気になる人は気になるようです。(私の場合全然気にならない)
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<上の写真ベンチも珪藻土>

無害な上に、調湿効果、脱臭効まで有ります。ヴァニラリーフでは、浴室にもよく使います。湯煙でもやっとすることがなく、室内が暖か、ただし使用していない時の換気をちゃんとしないとかびる事がありますが、うちが作った浴室はことごとく珪藻土塗っていますが、皆好評です。
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<上の写真、壁面はすべて珪藻土>

質感もわらすさを入れたり、かんすい(石英をつぶした白い細かい砂)を入れたりして、土っぽくしたり、荒くしたり、いろんな表情を作る事ができます。自宅では少し粒の大きい珪藻土粒子の入った土間材を拭き取りでたたき風にして使っています。これがまた裸足で歩くと気持ちがいい。冬は?  思ったより冷たくないのです。井戸水のようなものかな。空気を沢山含んでいるので暑くならず冷たくなりすぎる事もない。ただうちの場合、珪藻土の下地コンクリートに床暖房を仕込んでいますが、、、反則かな?
珪藻土メーカーの手先でもリベートをもらっているわけでもないですが、
漆喰を塗るよりも珪藻土を、おすすめしているのが現状です。
珪藻土の事、もっと知りたい方は日本ケイソウド建材へ。ヴァニラリーフはここの珪藻土を使っています。が手先ではない!
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珪藻土の外装、ピンク白のモールディングとのコントラストが良いかも
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珪藻土でエンボス看板作りました。

by vanillaleaf | 2005-10-08 16:44 | 自然素材

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