自然塗料
自然塗料 最近、建築やインテリア雑誌では、しばし目にします。
一口に自然塗料といっても、色々あり、大きくは、顔料系の塗膜するものと浸透系の木材を保護する目的の物と有ります。浸透系にも着色出来るものとクリアーが有ります。
有名なのはドイツリボス社やアウロ社のもですが。日本の塗料メーカーも最近では色々開発しているようです。何か外国ばかりが自然塗料を使っていて日本は最近になってやっと、と思われがちですが。実は戦前までの日本は自然塗料大国だったのです。
湿気の多い日本の気候の中で、木土紙で構成されていた日本の建築物には、それを保護する為に自然塗料をふんだんに使っていました。
着色には弁柄、紅殻とも書くように、赤色しかないと思われている人が多いと思いますが。黒、黄、茶色かなりの色数が有ります。お寺や神社、民家の木部(京都では、町屋で濃い茶色に塗られた弁柄格子が有名)の保護と、デザインの為に使われています。(下の写真は松の鎧貼りの腰壁に柿渋で溶いた弁柄を塗り、蜜蝋ワックスで仕上げています)
保護目的では、油、京都では荏胡麻油と言うのを弁柄を塗布した上から、こすりつけて磨き撥水効果を高め艶を出していました。亜麻仁油、桐油等、最近は建築用に、色んな油があり、それぞれ浸透系、被膜系と微妙に特性が違います。詳しくは京都の山中油店で。直接行くと親切に色々教えて頂けます。ヴァニラリーフでもここで仕入れて同じ値段で小分けした物を売っています。(下の写真ケヤキに桐油仕上げ)
白木の木部を保護する意味では、これらを塗布すると、時がたって木自身が焼けてくるのに合わせて良いアメ色になったりします。これはそれぞれの木の特徴によって異なりますが。汚れ止めにもなり、何より木が呼吸し続けていられます。ウレタンを塗ってしまったのでは、時につれて味が出る でなく、剥げてきてボロボロになっていくです。(上 山桜 桐油仕上げ 下 タモ 桐油仕上げ)
油に弁柄を直接混ぜると木目の生きた自然な着色が出来ますからオイルステインを使う必要も有りません。(上 杉の建具 茶色の弁柄に亜麻仁油 下 杉の無垢床 黄色弁柄に亜麻仁油仕上げ)
防腐防虫と言う事では、柿渋です、戦前は農家なら何処でも作っていて、雨戸、ぬれ縁、腰板等外部木部には何処にでも塗っていたようです、弁柄を塗る時も、水で弁柄を溶くより防虫、柿渋で溶く方が防腐効果が上がるので、よく使われていたようです。最近は、塗装用の水性ペンキ油性ペンキ、の発達で、使用する人が減り生産している所も減りました。京都では、まだ生産している所も売っている所も結構有ります。
無臭柿渋が有るので、岩崎亀太郎商店の物をヴァニラリーフでは主に使っています。
知り合いの家具を作っている人がダイニングテーブルに何重にも重ね塗りしていい色を出していました。撥水効果が上がるので、ビールやコーヒーをこぼしたりしてもあまり心配が無いとか。
ワックス系では、昔よく米ぬかを袋に入れて床磨きをしたと聞きます、ぬかの油でワックス効果を出していたのですが、ライスワックスとして製品もちゃんと有ります。
最近蜜蝋ワックスがかなり流行っていますが、少し前はBeeWax,ギター等の楽器のお手入れ用によく用いられていました、今でもかな?
植物系の油と蜜蝋を混ぜた物です。そこにカルバナワックスやライスワックスなど、各メーカーごとに入っている物はまちまちですが、ミックスした物も有ります。
ただ何処の物も、少し高すぎますね、鍋でそれぞれ入れて暖めれば出来ると言う簡単な物なのに、普及して欲しいと考える私は、施工した所にも使って欲しいのと、わたす前にウチでも使う必要が有るので自分の所で作っています。これもヴァニラリーフでおわけしています。
これらの日本古来から有る自然塗料を使えば、何処かの国の高い自然塗料を使わないでも、安全な日本の木の家に住む事が出来ます。残念なのは、塗装やさんにこういった知識を持った人が、少なくなった事と、知っていても手間がかかるのであまりやりたがらないと言う事です。手間の部分なのでDIYでやれば材料費だけ、昔はみんな自分たちでやっていた事です。みんなでやりましょう、自然素材なので、科学系塗料より、扱いも簡単です。自然塗料の事、コメントで質問下されば、分かる範囲お答えします。お気軽にどうぞ。
弁柄。下の写真以外の色もあります。各210円税込み75グラム
建築用油 例、桐油1260円 亜麻仁油735円 税込み
柿渋 無臭品 500CC 840円税込み
蜜蝋ワックス 400グラム 1575円 税込み
岩崎亀太郎商店
住所 京都府相楽郡和束町石寺向島9
電話 0774-78-2048
FAX 0774-78-3165
MAIL kiwamoto@f5.dion.ne.jp
一口に自然塗料といっても、色々あり、大きくは、顔料系の塗膜するものと浸透系の木材を保護する目的の物と有ります。浸透系にも着色出来るものとクリアーが有ります。
有名なのはドイツリボス社やアウロ社のもですが。日本の塗料メーカーも最近では色々開発しているようです。何か外国ばかりが自然塗料を使っていて日本は最近になってやっと、と思われがちですが。実は戦前までの日本は自然塗料大国だったのです。
湿気の多い日本の気候の中で、木土紙で構成されていた日本の建築物には、それを保護する為に自然塗料をふんだんに使っていました。
着色には弁柄、紅殻とも書くように、赤色しかないと思われている人が多いと思いますが。黒、黄、茶色かなりの色数が有ります。お寺や神社、民家の木部(京都では、町屋で濃い茶色に塗られた弁柄格子が有名)の保護と、デザインの為に使われています。(下の写真は松の鎧貼りの腰壁に柿渋で溶いた弁柄を塗り、蜜蝋ワックスで仕上げています)
保護目的では、油、京都では荏胡麻油と言うのを弁柄を塗布した上から、こすりつけて磨き撥水効果を高め艶を出していました。亜麻仁油、桐油等、最近は建築用に、色んな油があり、それぞれ浸透系、被膜系と微妙に特性が違います。詳しくは京都の山中油店で。直接行くと親切に色々教えて頂けます。ヴァニラリーフでもここで仕入れて同じ値段で小分けした物を売っています。(下の写真ケヤキに桐油仕上げ)
白木の木部を保護する意味では、これらを塗布すると、時がたって木自身が焼けてくるのに合わせて良いアメ色になったりします。これはそれぞれの木の特徴によって異なりますが。汚れ止めにもなり、何より木が呼吸し続けていられます。ウレタンを塗ってしまったのでは、時につれて味が出る でなく、剥げてきてボロボロになっていくです。(上 山桜 桐油仕上げ 下 タモ 桐油仕上げ)
油に弁柄を直接混ぜると木目の生きた自然な着色が出来ますからオイルステインを使う必要も有りません。(上 杉の建具 茶色の弁柄に亜麻仁油 下 杉の無垢床 黄色弁柄に亜麻仁油仕上げ)
防腐防虫と言う事では、柿渋です、戦前は農家なら何処でも作っていて、雨戸、ぬれ縁、腰板等外部木部には何処にでも塗っていたようです、弁柄を塗る時も、水で弁柄を溶くより防虫、柿渋で溶く方が防腐効果が上がるので、よく使われていたようです。最近は、塗装用の水性ペンキ油性ペンキ、の発達で、使用する人が減り生産している所も減りました。京都では、まだ生産している所も売っている所も結構有ります。
無臭柿渋が有るので、岩崎亀太郎商店の物をヴァニラリーフでは主に使っています。
知り合いの家具を作っている人がダイニングテーブルに何重にも重ね塗りしていい色を出していました。撥水効果が上がるので、ビールやコーヒーをこぼしたりしてもあまり心配が無いとか。
ワックス系では、昔よく米ぬかを袋に入れて床磨きをしたと聞きます、ぬかの油でワックス効果を出していたのですが、ライスワックスとして製品もちゃんと有ります。
最近蜜蝋ワックスがかなり流行っていますが、少し前はBeeWax,ギター等の楽器のお手入れ用によく用いられていました、今でもかな?
植物系の油と蜜蝋を混ぜた物です。そこにカルバナワックスやライスワックスなど、各メーカーごとに入っている物はまちまちですが、ミックスした物も有ります。
ただ何処の物も、少し高すぎますね、鍋でそれぞれ入れて暖めれば出来ると言う簡単な物なのに、普及して欲しいと考える私は、施工した所にも使って欲しいのと、わたす前にウチでも使う必要が有るので自分の所で作っています。これもヴァニラリーフでおわけしています。
これらの日本古来から有る自然塗料を使えば、何処かの国の高い自然塗料を使わないでも、安全な日本の木の家に住む事が出来ます。残念なのは、塗装やさんにこういった知識を持った人が、少なくなった事と、知っていても手間がかかるのであまりやりたがらないと言う事です。手間の部分なのでDIYでやれば材料費だけ、昔はみんな自分たちでやっていた事です。みんなでやりましょう、自然素材なので、科学系塗料より、扱いも簡単です。自然塗料の事、コメントで質問下されば、分かる範囲お答えします。お気軽にどうぞ。
弁柄。下の写真以外の色もあります。各210円税込み75グラム
建築用油 例、桐油1260円 亜麻仁油735円 税込み
柿渋 無臭品 500CC 840円税込み
蜜蝋ワックス 400グラム 1575円 税込み
岩崎亀太郎商店
住所 京都府相楽郡和束町石寺向島9
電話 0774-78-2048
FAX 0774-78-3165
MAIL kiwamoto@f5.dion.ne.jp
by vanillaleaf | 2005-10-03 13:21 | 自然素材