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エコ住宅を考えるシリーズ? 3.住宅の依存エネルギー

久々の更新です。
最近、京セラのソーラー発電の研修に行ってきたので、
少し、住宅のエネルギーについて考えてみます。

一様、エコ住宅を考えるシリーズ?の3と言うことで、、、

今年になってオバマ大統領が誕生し、景気対策、温暖化対策として、
グリーンニューディール政策が進行し、
前麻生政権もそれに影響を受け、引きずられる形で、日本にも様々な施策が打たれています。

その一つ太陽光発電の補助金についてと、設置コスト、発電効率、ランニングコスト等の研修でした。

住宅で消費されるエネルギーは、
家電製品(冷蔵庫、テレビ、洗濯機パソコン等)用エネルギー(電力)
調理用エネルギー(ガス、電気)
給湯用エネルギー(ガス、電気、灯油)
空調用(エアコン、ストーブ、)エネルギー(ガス、灯油、電気)
等があげられます。

産業革命前、日本では、戦前までは、
家庭で消費されるエネルギーは調理用と暖房、風呂の湯沸かし、
ほとんどが木炭か薪、すなわち、循環型エネルギーでしたが。
戦後の産業復興、発展と共に、各家対で電気、ガス、灯油等のエネルギーが大量に消費されるようになりました。

地球温暖化問題の深刻さから、脱化石燃料が叫ばれる中、
鳩山首相は、日本のco2排出量削減目標 25%と発表しました。
そんな中、家庭でも省エネルギー化が重要になってきます。

そこで本年度は去年まで一度立ち消えていたソーラーへの補助金が復活したと言うことです。
内容は地方自治体の出している補助金がばらばらなので、国からの補助金1Kwあたり7万円+αです。
家庭用の効率の良いソーラーの規模は4Kw前後とされているので。28万+αと考え下さい。
東京あたりは、自治体がかなりの補助を付けているらしいですが、その辺は又興味のある方はお調べください。

住宅のエコ化、エネルギー使用によるCO2の削減は、
使用量そのものを減らす事と、使用エネルギーの脱化石燃料です。
使用量を減らすと言っても、専業革命前に生活を戻す事は出来ません。

生活そのものを気遣う事で出来る省エネ、
大気電流を止めたり、こまめな消灯、

住宅の機能を上げる省エネ。
保温性の高い家、高断熱、パッシブソーラーや、OMソーラーハウス等
風通しを良くして、冷房の要らない住宅、
この部分は、ヴァニラリーフにとっても、設計の工夫によってかなりいろんな取り組みが出来る分野です。

使用エネルギーの脱化石燃料は、
オール電化による脱化石燃料と言う考えもありますが、
火力発電は、化石燃料ですし、
原子力発電に関しては、安心安全の部分での疑問、
今のところ安全な処理不可能な核廃棄物の問題等、地球負荷はCO2と別の意味で大きいと思われます。

そうなるとまず発電システムの脱原子力、脱火力が重要になってきます。
すべての住宅の屋根が発電するというのは見よく的な話ですね。
アメリカでは、小規模発電施設(ソーラー発電、風力発電等)と発電所との相互リンクシステムを開発し、
発電受給の効率化をはかったり、余った電力を蓄電する等の研究も進められているとか、
日本では、11月から、発電した電気を売る売電価格が今の約2倍になるそうです、
そうすると、一般的なソーラーシステムを設置した家庭は、家庭のエネルギーコストはゼロ、
も、リアルな話になります。
この売電価格については、施策なので、継続性は疑問ですが、地球のために、騙されておくなら、
補助金の多く支給される今年が「今」かもしれません。
その他、暖房に、薪ストーブや、ペレットストーブ、等も、森林保護の政策とセットで考えるならば、
脱化石燃料といえるでしょう。切りっぱなしの外材を燃やしていては、カーボンストックという意味ではナンセンスですが。

どちらにしても、これらすべての方法を総合的にやる事が大切だと思いますね。

本当の意味で地球を守るという観点で、住宅のエコを考えるならば、
政策で無理をして、お金を使ってやるより、生活スタイルの見直し、価値観の見直しが必要で、
個々人の意識と取り組みと共に、永続的に取り組み続けられる、社会作りを目指して、付け焼き刃でなく、30年50年先を見据えた政策が必要だと思います。

by vanillaleaf | 2009-09-24 10:00 | エコ住宅

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