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防腐塗料

今日、内の奥様のいとこが新築中の住居(ログハウス)へアイアンのカーテンレールを作って欲しいとの以来で採寸にいきました。
色々話をしていると、やはりログはメンテが大変、来年の夏はもう外部の防腐塗料塗りに追われる事を覚悟しているとの事、ブルーとビニーぐらいの塗料をツートンカラーでかわいく塗装されていました。家を大切にするぞ!という気構えには感心しました。そこを差し引いても自然木に包まれて生活をすると言う心地よさを、選択されたんですね。それにしても日本の自然環境の中で、全身自然木むき出しの家というのはメンテも大変だと再認識しました。

# by vanillaleaf | 2005-10-04 07:18 | 日々の事

自然塗料

自然塗料 最近、建築やインテリア雑誌では、しばし目にします。
一口に自然塗料といっても、色々あり、大きくは、顔料系の塗膜するものと浸透系の木材を保護する目的の物と有ります。浸透系にも着色出来るものとクリアーが有ります。
有名なのはドイツリボス社やアウロ社のもですが。日本の塗料メーカーも最近では色々開発しているようです。何か外国ばかりが自然塗料を使っていて日本は最近になってやっと、と思われがちですが。実は戦前までの日本は自然塗料大国だったのです。
湿気の多い日本の気候の中で、木土紙で構成されていた日本の建築物には、それを保護する為に自然塗料をふんだんに使っていました。
着色には弁柄、紅殻とも書くように、赤色しかないと思われている人が多いと思いますが。黒、黄、茶色かなりの色数が有ります。お寺や神社、民家の木部(京都では、町屋で濃い茶色に塗られた弁柄格子が有名)の保護と、デザインの為に使われています。(下の写真は松の鎧貼りの腰壁に柿渋で溶いた弁柄を塗り、蜜蝋ワックスで仕上げています)
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保護目的では、油、京都では荏胡麻油と言うのを弁柄を塗布した上から、こすりつけて磨き撥水効果を高め艶を出していました。亜麻仁油、桐油等、最近は建築用に、色んな油があり、それぞれ浸透系、被膜系と微妙に特性が違います。詳しくは京都の山中油店で。直接行くと親切に色々教えて頂けます。ヴァニラリーフでもここで仕入れて同じ値段で小分けした物を売っています。(下の写真ケヤキに桐油仕上げ)
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白木の木部を保護する意味では、これらを塗布すると、時がたって木自身が焼けてくるのに合わせて良いアメ色になったりします。これはそれぞれの木の特徴によって異なりますが。汚れ止めにもなり、何より木が呼吸し続けていられます。ウレタンを塗ってしまったのでは、時につれて味が出る でなく、剥げてきてボロボロになっていくです。(上 山桜 桐油仕上げ 下 タモ 桐油仕上げ)
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油に弁柄を直接混ぜると木目の生きた自然な着色が出来ますからオイルステインを使う必要も有りません。(上 杉の建具 茶色の弁柄に亜麻仁油 下 杉の無垢床 黄色弁柄に亜麻仁油仕上げ)
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防腐防虫と言う事では、柿渋です、戦前は農家なら何処でも作っていて、雨戸、ぬれ縁、腰板等外部木部には何処にでも塗っていたようです、弁柄を塗る時も、水で弁柄を溶くより防虫、柿渋で溶く方が防腐効果が上がるので、よく使われていたようです。最近は、塗装用の水性ペンキ油性ペンキ、の発達で、使用する人が減り生産している所も減りました。京都では、まだ生産している所も売っている所も結構有ります。
無臭柿渋が有るので、岩崎亀太郎商店の物をヴァニラリーフでは主に使っています。
知り合いの家具を作っている人がダイニングテーブルに何重にも重ね塗りしていい色を出していました。撥水効果が上がるので、ビールやコーヒーをこぼしたりしてもあまり心配が無いとか。
ワックス系では、昔よく米ぬかを袋に入れて床磨きをしたと聞きます、ぬかの油でワックス効果を出していたのですが、ライスワックスとして製品もちゃんと有ります。
最近蜜蝋ワックスがかなり流行っていますが、少し前はBeeWax,ギター等の楽器のお手入れ用によく用いられていました、今でもかな?
植物系の油と蜜蝋を混ぜた物です。そこにカルバナワックスやライスワックスなど、各メーカーごとに入っている物はまちまちですが、ミックスした物も有ります。
ただ何処の物も、少し高すぎますね、鍋でそれぞれ入れて暖めれば出来ると言う簡単な物なのに、普及して欲しいと考える私は、施工した所にも使って欲しいのと、わたす前にウチでも使う必要が有るので自分の所で作っています。これもヴァニラリーフでおわけしています。
これらの日本古来から有る自然塗料を使えば、何処かの国の高い自然塗料を使わないでも、安全な日本の木の家に住む事が出来ます。残念なのは、塗装やさんにこういった知識を持った人が、少なくなった事と、知っていても手間がかかるのであまりやりたがらないと言う事です。手間の部分なのでDIYでやれば材料費だけ、昔はみんな自分たちでやっていた事です。みんなでやりましょう、自然素材なので、科学系塗料より、扱いも簡単です。自然塗料の事、コメントで質問下されば、分かる範囲お答えします。お気軽にどうぞ。

自然塗料

# by vanillaleaf | 2005-10-03 13:21 | 自然素材

わが家は建て売り

ヴァニラリーフを始めるきっかけとなったのは、10年前まだ建築の仕事はしていたものの、知識や経験も浅く、独立して間もないころ、この大原の地に条件付き(基本的に売り主が建物を建てる)新築用分譲地の広告を妻が発見、それまで駅前のごみごみしたところに住んでいた私たちは、大原みたいな所に何時かはと思っていました。

大原は第1種風致(普通農家の分家か、医療機関、生活雑貨店などの地域の利便性が高まる用途の建物しか建てられない)がかかっており、新たに住宅を建てて住むにのは非常に、困難な地域で、不動産の折り込み散らしに飛びきました。
私が建築の仕事をしていると言う事で、条件外して自分で建ててください、と話がつき、銀行に相談、ローンが降りれば買うという、特約をつけてもらい、契約しました。ところが独立間も無い私には、ローンがなかなかおりませんでした。
売り主は、資金繰りの事が有るので早くして欲しいと、せっついてきます。こちらが銀行に催促すると、独立間も無い私は税金をほとんど払っていなかったせいで、「本当なら取り掛かれない条件なのでもう少し待ってください」その事を、売り主に告げると、買うか買わないかわからないのであれば、建物が無いと売りにくいので、建てさせてくれ、といわれて了解せざる終えなくなりました。建て売りの家となると、それはもう見る見る内に建っていきます。もう完成という頃に銀行が「OK出ました」
建て売り住宅を買う羽目になってしまったのです。

自分で建てる事を夢見ていた私は出来た家を見て呆然、
気を取り直して、エクステリアの施工と家具は何とか気に入ったものにしようと。ちょうど同じ時期にロスで古家を購入し改修しながら住み始めた友人を頼って、買い物に行きました。
そこで日本とアメリカの住宅事情の差!  にまたまた呆然、住宅はこんなものだという日本での今までの認識が吹き飛びました。アメリカの家は、まさに自分たちで作っていくでした。中古住宅を買っても自分たちが住みよいようにどんどんリフォームしていく。

新築のときでもキッチン金物ドアいろんなテイストの部材が有りそれを自分でチョイスし、コントラクターに建ててもらう。工務店がカタログ持ってきてキッチンはこの中からクロスはこの中からと選ばされるだけで、オーダーメード感覚に浸ってる日本は悲しすぎると思いました。
アメリカのホームセンターで建材を調達するだけでも日本の建て売りより、よほどましな家が建てられてしまうのです。

日本の庶民の、一生かけて払い続ける住宅ローンで購入した家を見ていると。
これで上等でしょ、買えて良かったでしょ、と、よく分からないままに買わされている。
本当は何千万もお金を払う、お客様なのに、なぜか売るほうが強いような、お金を払うほうが弱者のような変な関係、自分の家なんだからもっと我がままになれよ!(自分へ)
今は少しましになっていますが、十年前はこんな状況でした。

そんなこんながきっかけで、何か自分に出来る事有るんじゃないかなと、ヴァニラリーフは始まりました。
十年経った建て売りやはりくたびれるのは早い、サッシの化粧枠の木目の印刷ははがれかけて伸びてくるは、フロアは表層のタンパンが塗装と共にめくれてくる、人の家ばかりやっていて自宅は置き去りでした。
有るきっかけでリビングとキッチン、トイレはリフォームしましたが、忙しくなってきてから又ほったらかし完成していない部分は自分たちで暇暇に少しづつ仕上げています。冬までにはストーブの周りを頑張らねば。

グゲ!!

# by vanillaleaf | 2005-10-01 05:46 | 日々の事

祝、阪神優勝

関西発のブログはこの話題で持ちきりでしょう。
イヤー良かった!プロ野球は結果をニュースでチェックする程度の僕ですが、
今日は、TVのチャンネルを野球中継に合わせ、優勝の瞬間を見る事が出来ました。
そういえば10数年前、夕食時に時々野球中継を見ていた事が有ったのを思い出した。結婚して間も無いころ、恋人時代のように尽きぬ話が有るわけも無く、手持ち無沙汰になった時間を野球観戦に費やしていた。結婚前結婚後三年ほどの短いサラリーマン時代の事です。サラリーマンと言ってもおやじのやっている会社でしたが、それまではスポーツはやるもの、まして野球なんかは、退屈なスポーツだと思っていたので、見た事無かった、が、今はチャンネルをあわせている、時間を切り売りして労働に追われている、サラリーマンには夕食時、ビール片手に、野球を観、一喜一憂する。
ささやかな、正しい日本のおやじの娯楽だと感じた。
それから少しずつ、仕事を自分のやりたい事にシフトしていき、子供も産まれ、そうなればなるほど、時間に追われ、ゆっくり野球を観る事は出来なくなった。
ふと昔を思い出したのでした。
って、、、、阪神優勝と関係ないし、、、いやー阪神優勝良かった!
追記、関係ないついでに、今日末娘の保育園友達のお宅の、ガレージ廻りの改修が完成したのでアップします。(1番目の写真、改修前)
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# by vanillaleaf | 2005-09-30 04:13 | 日々の事

テラコッタとガラスタイル

最近の施工した現場をお思い起こすと、洗面所によくガラスタイルを使っていました。
意識していたわけでは無いんですけど。やはり視線が近い所なので繊細な表情を持つガラスをつかっていたのか?下の写真はその施工例です。
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それとは対照的なテラコッタタイル、一つ一つの色、形にむらが有り、すぐに汚れる、かける、これだけ聞けばいいとこなしのようですが、これが又すごく味があるんですね、まるで出来損ないの私のよう、、、?
日本で手に入るテラコッタはスペイン産の物が多いようですが、うちでよく使うのは、メキシコカンタイルのテラコッタです(もともと占領時代にスペインから持ち込まれたスタイルなんですが)、天日干しで作るタイルで、猫の足跡が有ったりします、それ当たり!とためらわずに使いますが、その素朴さはぴかいちです。
前回建てた家では、施主がアンティークのテラコッタ(100年以上前のものらしい)をもっておられて、それを施工しました、なんとも言えぬいい雰囲気のタイルでした。(写真下)
いつまでも、古びないガラスタイル、日に日に表情を変えるテラコッタこんなに相対する表情を持つモノがひとつのタイルという枠にカテゴライズされている。
タイルって本当に面白いですね!(水野晴郎ふう)
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# by vanillaleaf | 2005-09-29 05:26 | タイル

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