古材

古材とても好きなアイテムののひとつです。よく乾燥していて狂いませんし、長年使われ触られすすに燻されと、使っている場所、木の種類によっていろんな表情の古材があります。民家に使われていた、大きな梁や柱は、長年家を支えてきた力強さを感じられます。
e0074935_18134749.jpg
<上古民家に使用されていた梁、いろりのすすに燻されていい色です。下、ヒバの300角の大黒柱、そのまま油を入れるだけで使用>
e0074935_1814494.jpg
框や床材は人に踏まれ触られ、日に焼け、いい色つやに、家具を作ったりする場合は製材して使います。一皮むけば新材同様。その上狂わない。腐らしたりムシに食われない限り、メンテをすれば木は1000年でも使う事が出来ます。
e0074935_18151978.jpg
<上、梁、柱、カウンターすべて古材、カウンターは栃。下、上のヒバの柱の切れっ端で作ったサイン>
e0074935_181534100.jpg
<下、さっきの柱と同じヒバの大黒柱をわいて作ったビックテーブル>
e0074935_18154933.jpg

一昔前は、材木(新材)は、高い物だったので、古材(ふるざい)屋、いわいる解体時にでる材木をリサイクルして売る店があちこちにありました。人件費が高くなった今、古材を使うのは、手間の方がかかる(釘を抜いたり、掃除をしたり、痛まないように保管す?など)ので、みな外材(輸入材)や新建材を使っています。住宅の解体もユンボ(パワーショベル)のアームにはさみみたいな物を付けてぐしゃぐしゃに解体してしまいます。うちで解体するときは、梁や柱など、これおいといて、と使えそうな物は別にはずして貰っていますが、最近リサイクル法で太い柱や梁は木材リサイクルセンターというところに持って行かなければなりません(京都の場合)しかしこれらの材も粉砕されて紙の材料などになるだけで、木材としては使用されていません。リサイクル法とは名ばかり、山や森が何十年何百年と育ててきた木を木としてリサイクルしないんじゃ、本当の意味でのリサイクルではない!どうせ建材メーカーや材木業界、アメリカなどの圧力団体に屈したふぬけ法でしょう。
e0074935_11554967.jpg
<古い田舎の民家に使われていたケヤキ300角を200に落として使用100年以上も前の材とは思えないつや>

京都には、古在バンクの会というNPO法人が頑張って活動をされています。
何度かお世話になった事がありますが、真剣に木材リサイクルを考えている人が多いのですが、それに乗っかって商売をしたい人が入り混じっていて、ちょっとなーという所もあります。
何にしても、各地でこういった動きが少しずつ、盛り上がってきていますが。主流は外材、新建材です。何とかならんかなー!
e0074935_1814398.jpg
<上、この梁直径450ほど有ったのを、チェーンソウでわいて(私が)大工さんに施工して貰いました>
<下、鴨居と梁京都の美山という山の中のかやぶき屋根の家を解体したときに出た合掌を利用>
e0074935_18145869.jpg
<下、今までペンキ屋さんが使っていた足場板をわいて、うちで作った建具。さすがに足場板で建具屋さんにガラス戸作ってとは頼めなかった。>
e0074935_18161049.jpg

[PR]

by vanillaleaf | 2005-10-13 18:17 | 自然素材

珪藻土

今日の京都は朝から雨です。
日本は一年を通して本当に雨が多い、=湿気が多い、
夏なんか、湿気と暑さで、世界で一番あついのはここじゃないか?京都にいるとそう思う日もしばしばです。クーラーのなかった時代の京都の人はどうしていたんでしょう。
昔から住宅が密集していた町中は、打ち水、障子やその他、建具や敷物の季節ごとの取り替え、風通しの工夫、使っている素材、涼を得るための知恵の結晶のような生活をしていました。
素材という面で日本の古来の建物は、石の土台に、木の柱、梁、木床、畳、木の建具、屋根は杉の野路板、土を置いて、瓦、壁は竹で編んだ下地に土壁、仕上げは、漆喰もしくは聚楽塗り、土間はたたき、これらすべて呼吸し、調湿効果があるものばかりです。
現在の住宅の何処かにそれらの素材が使われていますか?和室でさえ、大壁にクロス、下手すると、障子まで冊子という具合です。なおかつ高気密、これでは調湿どころか呼吸困難で窒息死しそうです。
そこで最近登場した建材が珪藻土壁材です。
e0074935_17191729.jpg

<漆喰風に塗り込んだ珪藻土に、ニッチええ感じ>

珪藻土自体は、珪藻という植物プランックトンの化石ですから地球上にずっと前から存在する、自然素材なのですが、これを壁材に利用するようになったのは、ここ十数年です。(不燃断熱系素材として七輪が有名でした)
私が初めて、珪藻土を使って施工した8年ほど前は、「これ塗って」と左官屋さんに材料を渡すと、何これ?て感じでしたが、今は本当にいろんなメーカーが手がけています。前稿でも書いたように本当にメーカーによって善し悪しがあるので、製品選びには気を遣わないといけませんが、日本の住宅には、救世主的素材でしょう。
木地に、ボードを施工した上から塗れるのはクロスと一緒ですから、特別な下地処理もいりません、ただ下地の木が動くことによって、クラックが入りやすいという欠点があります。これは気になる人は気になるようです。(私の場合全然気にならない)
e0074935_17204355.jpg

<上の写真ベンチも珪藻土>

無害な上に、調湿効果、脱臭効まで有ります。ヴァニラリーフでは、浴室にもよく使います。湯煙でもやっとすることがなく、室内が暖か、ただし使用していない時の換気をちゃんとしないとかびる事がありますが、うちが作った浴室はことごとく珪藻土塗っていますが、皆好評です。
e0074935_17222285.jpg

<上の写真、壁面はすべて珪藻土>

質感もわらすさを入れたり、かんすい(石英をつぶした白い細かい砂)を入れたりして、土っぽくしたり、荒くしたり、いろんな表情を作る事ができます。自宅では少し粒の大きい珪藻土粒子の入った土間材を拭き取りでたたき風にして使っています。これがまた裸足で歩くと気持ちがいい。冬は?  思ったより冷たくないのです。井戸水のようなものかな。空気を沢山含んでいるので暑くならず冷たくなりすぎる事もない。ただうちの場合、珪藻土の下地コンクリートに床暖房を仕込んでいますが、、、反則かな?
珪藻土メーカーの手先でもリベートをもらっているわけでもないですが、
漆喰を塗るよりも珪藻土を、おすすめしているのが現状です。
珪藻土の事、もっと知りたい方は日本ケイソウド建材へ。ヴァニラリーフはここの珪藻土を使っています。が手先ではない!
e0074935_17225068.jpg

珪藻土の外装、ピンク白のモールディングとのコントラストが良いかも
e0074935_17235442.jpg

珪藻土でエンボス看板作りました。
[PR]

by vanillaleaf | 2005-10-08 16:44 | 自然素材

ふのり

寄り道その2
この記事見てて、そうそう、自然素材、ふのり、書かんと。
昔は漆喰や聚楽を塗るときふのりや角叉が、つなぎ、の役割をしていました。前の記事の自然塗料同様、自然の恵みからいろんなものを利用していたんだなと感心します。今では、科学系の水性のりを左官屋さんはみんな使っています。少し割高だったり、扱いが面倒というだけで、、
最近はホルムアルデヒド問題などで、見直されてはいるものの、なかなか復活!とまではいきません。
最近よく話題になる珪藻土壁材も、普及しているものは、扱いやすいと言う面からか、エマルジョン系糊(水性科学糊)を使ったものが多いようです。
せっかく、自然素材、調湿効果、脱臭効果など人に優しい要素いっぱいの素材を、ケミカルで浸して、ユーザーに渡すのか?
売れそうなら何でもやる、資本主義的企業の醜さが、、、
真剣に取り組んでいるメーカは、ちゃんとふのりなどの自然素材をつなぎに使っているものを販売しています。テクスチャーや色のバラエティーは、前者のモノの方がそろっていますが、
哲ちゃんはふのり入りの珪藻土しか使いません!
塗った時、海臭い!と言われますが、、、、、
施工例やその他、つづきやります。
珪藻土、これも自然の恵み、、家のリビング湿気臭くなくなりました。
e0074935_22575297.jpg

わざと表面を荒らして塗った珪藻土。ふのり入り。
e0074935_22585465.jpg

外装用珪藻土。酸化鉄顔料(弁柄、無害)で調色して施工しました。呼吸する壁。完全塗膜する塗料とは違い、中の材木も呼吸が出きるので蒸れずに長持ち。雨に濡れると色も変わるので良い感じになります。
[PR]

by vanillaleaf | 2005-10-06 22:52 | 自然素材

自然塗料

自然塗料 最近、建築やインテリア雑誌では、しばし目にします。
一口に自然塗料といっても、色々あり、大きくは、顔料系の塗膜するものと浸透系の木材を保護する目的の物と有ります。浸透系にも着色出来るものとクリアーが有ります。
有名なのはドイツリボス社やアウロ社のもですが。日本の塗料メーカーも最近では色々開発しているようです。何か外国ばかりが自然塗料を使っていて日本は最近になってやっと、と思われがちですが。実は戦前までの日本は自然塗料大国だったのです。
湿気の多い日本の気候の中で、木土紙で構成されていた日本の建築物には、それを保護する為に自然塗料をふんだんに使っていました。
着色には弁柄、紅殻とも書くように、赤色しかないと思われている人が多いと思いますが。黒、黄、茶色かなりの色数が有ります。お寺や神社、民家の木部(京都では、町屋で濃い茶色に塗られた弁柄格子が有名)の保護と、デザインの為に使われています。(下の写真は松の鎧貼りの腰壁に柿渋で溶いた弁柄を塗り、蜜蝋ワックスで仕上げています)
e0074935_1344418.jpg

保護目的では、油、京都では荏胡麻油と言うのを弁柄を塗布した上から、こすりつけて磨き撥水効果を高め艶を出していました。亜麻仁油、桐油等、最近は建築用に、色んな油があり、それぞれ浸透系、被膜系と微妙に特性が違います。詳しくは京都の山中油店で。直接行くと親切に色々教えて頂けます。ヴァニラリーフでもここで仕入れて同じ値段で小分けした物を売っています。(下の写真ケヤキに桐油仕上げ)
e0074935_1371034.jpg

白木の木部を保護する意味では、これらを塗布すると、時がたって木自身が焼けてくるのに合わせて良いアメ色になったりします。これはそれぞれの木の特徴によって異なりますが。汚れ止めにもなり、何より木が呼吸し続けていられます。ウレタンを塗ってしまったのでは、時につれて味が出る でなく、剥げてきてボロボロになっていくです。(上 山桜 桐油仕上げ 下 タモ 桐油仕上げ)
e0074935_137369.jpg
e0074935_1375998.jpg

油に弁柄を直接混ぜると木目の生きた自然な着色が出来ますからオイルステインを使う必要も有りません。(上 杉の建具 茶色の弁柄に亜麻仁油 下 杉の無垢床 黄色弁柄に亜麻仁油仕上げ)
e0074935_1354775.jpg
e0074935_1355869.jpg

防腐防虫と言う事では、柿渋です、戦前は農家なら何処でも作っていて、雨戸、ぬれ縁、腰板等外部木部には何処にでも塗っていたようです、弁柄を塗る時も、水で弁柄を溶くより防虫、柿渋で溶く方が防腐効果が上がるので、よく使われていたようです。最近は、塗装用の水性ペンキ油性ペンキ、の発達で、使用する人が減り生産している所も減りました。京都では、まだ生産している所も売っている所も結構有ります。
無臭柿渋が有るので、岩崎亀太郎商店の物をヴァニラリーフでは主に使っています。
知り合いの家具を作っている人がダイニングテーブルに何重にも重ね塗りしていい色を出していました。撥水効果が上がるので、ビールやコーヒーをこぼしたりしてもあまり心配が無いとか。
ワックス系では、昔よく米ぬかを袋に入れて床磨きをしたと聞きます、ぬかの油でワックス効果を出していたのですが、ライスワックスとして製品もちゃんと有ります。
最近蜜蝋ワックスがかなり流行っていますが、少し前はBeeWax,ギター等の楽器のお手入れ用によく用いられていました、今でもかな?
植物系の油と蜜蝋を混ぜた物です。そこにカルバナワックスやライスワックスなど、各メーカーごとに入っている物はまちまちですが、ミックスした物も有ります。
ただ何処の物も、少し高すぎますね、鍋でそれぞれ入れて暖めれば出来ると言う簡単な物なのに、普及して欲しいと考える私は、施工した所にも使って欲しいのと、わたす前にウチでも使う必要が有るので自分の所で作っています。これもヴァニラリーフでおわけしています。
これらの日本古来から有る自然塗料を使えば、何処かの国の高い自然塗料を使わないでも、安全な日本の木の家に住む事が出来ます。残念なのは、塗装やさんにこういった知識を持った人が、少なくなった事と、知っていても手間がかかるのであまりやりたがらないと言う事です。手間の部分なのでDIYでやれば材料費だけ、昔はみんな自分たちでやっていた事です。みんなでやりましょう、自然素材なので、科学系塗料より、扱いも簡単です。自然塗料の事、コメントで質問下されば、分かる範囲お答えします。お気軽にどうぞ。

自然塗料
[PR]

by vanillaleaf | 2005-10-03 13:21 | 自然素材

住宅建築に思う所や
建材等の話
施主とのやり取りなど

by vanillaleaf


ブログトップ
ヴァニラリーフ店舗情報