人気ブログランキング | 話題のタグを見る

商店建築

今日、店舗の新装の打ち合わせで、新しく立つビルの管理不動産会社の営業と、本体工事の設計士と打ち合わせに行きました。施主不在で代理人をかねて新規のテナント側としての条件を交渉したのですが、契約解除時の復旧の交渉がメインでした。創る側としては、最初から潰すはなしでなんか複雑な気持ちで話をする事に、施主の利益の代弁者として、交渉に入っているので、そこは押さえて交渉をしました。
久々の店舗設計で、色々と遊び心をそそられ楽しみにしているのですが(店舗はデザイン的には、自由度が高く、任せられれば、遊べるので楽しい)いきなり潰す時の事からか、と、頭を押さえられた感じのスタートです。
最近の店舗、特に飲食関係は、回転が早く、2.3年で、小改装、5年で本格的リニューアル、と、かなりのハイペースで躍動感を出さなければ、新規出店店舗に食われ、すたれていくという、過酷な状況に有るように感じます。という事は、箱(店舗の内装)は、使い捨ての張りぼて、セットのようなものでいいという感覚になって来ています。
見た目重視コスト削減です。住宅も店舗もにたようなものかな。
高いお金を出して、カフェタイムを楽しんだり、食事を楽しんだりするための空間が、映画のセットの様なもので、良いのでしょうか?
住空間同様、店舗も、まず、自然に安らげる、楽しめる空間であるべきだと考えます。
実生活の不満やストレスを解消すべく、訪れた店、非日常的な疑似体験や、自宅では味わえないゆとりやリラックス、それを求めてやってきたお客さんをだましているのでは?商業施設ですから、確かに費用対効果、ランニングコスト、減価償却、いろんな現実を直視して実行ラインを決めなければならないのは仕方ない事ですが。人間の本物を感じる感覚を信じて、訪れてくれた人が、来て良かったと思ってもらえる、セットでない気持ちの良い空間を今回の物件で提案できたらなー、と決意を固めた今日でした。
どんな店になるかは、随時アップさせていただきます。
請うご期待?3年で潰さないで!

by vanillaleaf | 2005-10-04 23:24 | 建築

住宅建築に思う所や
建材等の話
施主とのやり取りなど

by vanillaleaf


ブログトップ
ヴァニラリーフ店舗情報